農家の酒プロジェクト実行委員会(請川幹恭代表)がつくる純米吟醸酒「農家の酒」のお披露目会が二月二十八日、髙砂酒蔵で行われた。

 昨年五月、会員たちが田植えをして、九月に自分たちで刈り取った米を醸造したお酒だ。十二月には髙砂酒蔵で酒造りの見学会も開催した。この日、会員たちが瓶詰めされた酒にラベルを貼る作業をして完成。

 お披露目会では、出来上がったたばかりのお酒で乾杯。参加者からは「うまい!」の声が上がった。この酒を搾った酒粕を使った粕汁と甘酒も振舞われた。

 請川代表はお披露目会で、「このプロジェクトがスタートして今年で四年目を迎えることができました。今後も五年、十年と続けていきたいプロジェクトなので、皆様にもご協力頂ければ嬉しいです。そして一緒に美味しいお酒を飲みましょう」と語りかけた。

 この日お披露目されたのは濾過していない生原酒で、会員と一部市内酒店への予約販売で、ほぼ完売している。一般には、「火入れ新酒」として四月一日(金)から、一・八㍑入り三千円、七百二十㍉㍑入り千七百十三円(ともに税別)で、市内の酒店の店頭に並ぶ。