旭川ゆかりの詩人小熊秀雄(一九〇一~四〇年)にちなみ、優れた現代詩集に贈られる第四十九回小熊秀雄賞の贈呈式が十四日、旭川トーヨーホテルで行われ、正賞の「詩人の椅子」と副賞三十万円が沖縄県名護市在住の網谷厚子さん(50)に贈られた。市民実行委員会(橋爪弘敬会長)の主催。

 二〇一五年に刊行された詩集が対象で、全国二十二都道府県から八十九点の応募があった。

 一次、二次選考を経て、四月九日、市内の旅館「扇松園」で最終選考会が行われた。

 最終選考会には七点がノミネートされ、三時間に及ぶ緊迫した議論が続いた。網谷さんの詩集『魂魄風(まぶいかじ)』は、読者を自然と作品の世界へと誘う一体感があること、詩集全体から浮かぶ風景の素晴らしさなどが評価され、第四十九回小熊賞に選ばれた。

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