電気工事業の西山坂田電気(西山仁社長)が十九日、熊本地震の被災者への義援金として、五十万円を日本赤十字社に寄託した。市役所を訪れた西山社長が日本赤十字社旭川市地区参与の野崎幸宏・市福祉保険部長に現金を手渡した。

 同社は昨年、創業七十周年を迎え、今春、熊本を中心とした九州を回る社員旅行を計画していた。ところが、出発二週間前に地震が起こったため旅行を中止した。

 西山社長は「社員が旅行ガイドブックを見ながら、楽しみにしていた旅行だっただけに、熊本のことが気になっていたようで、社内では地震のことがよく話題になっていました。そんなことから、被災者の方々へ、少しでも力になろうと、旅費として予定していた経費の一部を贈ることにしました」と話す。 

 野崎部長は「義援金は直接、被災者に配分されることになっています。ありがとうございます」とお礼を述べた。

 同社は札幌の同業者の「発電トラック」が熊本支援に駆けつけた時も、支援金を贈っている。

 日本赤十字社旭川市地区に寄せられた義援金は、十九日現在、約六百万円になった。