日頃から食材とされている魚や鳥などに感謝と供養の気持ちを込めて、「魚鳥類供養祭」が二十日、台風による豪雨の中、常磐公園内の魚鳥記念碑前で行われた。

 今年で六十六回目を迎えた供養祭は、道料理飲食業生活衛生同業組合旭川支部(太田英司理事長、伴野忠孝支部長)の主催。市内の飲食業経営者ら約五十人が参加した。僧侶による読経に続き、参列者が次々と焼香した。

 太田理事長は「今年は常磐公園が開園百年という記念すべき年でもあり、そんな中で開催できますことに喜びを感じています。この供養祭は、我々の生業の源であり、人が生かされている源でもある魚鳥類を含む全ての生き物の命に感謝し供養することを目的として行っております。この後、千鳥が池に放魚を行い、新たなる命を繋いで頂ければ幸いです」と挨拶した。

 閉会後、参列者全員で三百匹の金魚とコイ四匹を公園内の千鳥ヶ池に放流。命を繋いでくれる魚鳥類への感謝の気持ちを新たにしていた。