秋が深まり、忠別川を遡上するサケやサクラマスが見られるようになった。ツインハープ橋の左岸、比較的流れが緩やかなポン川河口付近で、サケの姿を観察することができる。

 毎日、サケの遡上観察をしている「忠別川の自然に親しむ会」の北島惇二代表によると、遡上は先月二十日頃から始まり、水温の低下とともにサケの数が増えているという。

 一九八四年(昭和五十九年)から、自然保護団体「大雪と石狩の自然を守る会」が石狩川や忠別川で毎年、冬の間に飼育した稚魚を放流し、水産研究センターが二〇〇九年から三年間で百五十万匹を放流、また二〇一一年八月に深川市の花園頭首工に新魚道が完成したことで、サケの遡上が一気に増えた。

 北島さんら「あさひかわサケの会世話人」のメンバーが、土・日曜日と祝日にポン川河口付近でサケの案内人をしている。「サケは石狩湾から百六十㌔を遡上してきました。生命継承の姿を見ていただきたい。気軽に声をかけてください」と話している。