ドキュメンタリー映画「FAKE(フェイク)」(二〇一六年/日本/百九分)の上映会が二十一日(土)、サン・アザレア(六ノ四 建設労働者福祉センター内)で行なわれます。まちなかぶんか小屋(七条買物公園)の自主企画「土曜シネマⅣ ドキュメンタリー・ナウ」の一環です。

 二〇一四年、「ゴーストライター騒動」で話題となった〝元・現代のベートーベン〟佐村河内守氏の自宅で撮影したドキュメンタリーです。夫婦の生活や取材に訪れるマスコミにカメラを向けながら、真実とは何か、フェイク(虚像)とは何か、誰が誰を騙し、誰が佐村河内氏を造形したのかを、観客に問いかける作品です。監督は、オウム真理教を題材にした「A」、「A2」で知られる森達也。単独では十五年ぶりの作品です。

 まちなかぶんか小屋の竹田郁さんは「当時、マスコミに描かれた佐村河内氏の姿とはかなりギャップがあり、クスッと笑ってしまう描写や、夫婦の愛を感じる場面もあります。佐村河内氏という個人を通じて、メディアのとらえ方、そして現代社会のあり方を問う作品です」と話しています。

 上映は、午前十時半、午後三時、午後七時の三回。前売りチケットは千円(当日千二百円、高校生と会員は二百円引き)。まちなかぶんか小屋、こども冨貴堂、ジュンク堂書店旭川店で取り扱っています。

 問い合わせは、まちなかぶんか小屋(TEL23―2801)まで。