絵本の里・剣淵町を舞台に製作された映画「じんじん」(企画・主演/大地康雄)。公開から約四年の間に、全国各地で千回、約三十万人を楽しませた。

 同じ大地康雄企画・主演で、地方発信による映画の第二弾「じんじん~其の二~」が完成し七月二日(日)、上映会が剣淵町民センター(同町仲町三十七)で行われる。

 「其の二」の舞台は、丹沢山地の麓、森林資源に恵まれた「名水の里」として知られる神奈川県秦野市。同市の市制施行六十周年の記念事業の一環として、表丹沢の山々や林業の現場、秦野市一円と剣淵町でもロケが行われ、二月に完成した。

 前作の主人公、大道芸人の立石銀三郎が、秦野市で居候をしているという設定。ある日、自らの進む道に迷い悩む一人の若者が現れ、銀三郎や周囲の人たちとの関わりの中で、生きる目標を見出す。ところが…。

 物語のカギは、一冊の手作り絵本。前作と同じく、旭川を拠点に活動する絵本作家・あべ弘士さんが題字と絵本を担当している。出演は、福士誠治、鶴田真由、佐藤B作、中井貴恵、永島敏行ら。

 北海道初、「じんじん~其の二~」完成披露特別先行上映会は、午前十時と午後四時の二回。二回とも、大地康雄さんが、秦野市から駆け付ける古谷義幸市長とともに舞台挨拶を行うことになっている。また、ロケ地同士の友情の証として、「じんじんの木」の記念植樹も行われる予定だ。

 前売りチケットは、一般千円(当日も同じ)、高校・中学生八百円、小学生以下は無料。剣淵町役場、剣淵町まちの駅、絵本の館、レークサイド桜岡、道の駅「絵本の里けんぶち」で販売中。問い合わせは、役場(TEL0165―34―2121)の町づくり観光課へ。