髙砂酒造(新居隆社長・宮下十七)の若手五人によるプロジェクト「KURA Challenge」(くらちゃれんじ・通称 蔵チャレ)による企画商品「純米吟醸酒 若蔵」の製造が進んでいる。

 蔵チャレは同蔵の若手社員、執行雅顕さん(37・営業部)、石井佑樹さん(34・製造部)、片田千香子さん(31・製造部)、一色純さん(27・製造部)、小林翔太さん(23・製造部)の五人が企画・立案・製造・販売までを行うプロジェクト。今月十五日に留仕込みを行い、約三カ月の熟成期間を経て六月中旬には酒販店の店頭に並ぶ予定だ。

 「地元にこだわったモノを若い世代の人たちに楽しんで頂く」というコンセプトの下、昨年までは日本酒を飲み慣れない人が飲みやすい「華やかな香りとスイーツのような甘口タイプ」の酒を醸造してきたが、今年は〝少し大人な〟味わいを意識して「辛口」の吟醸酒に挑戦している。

 リーダーの執行さんは「お酒を飲み慣れない人たちが持つ悪いイメージを払拭できたら嬉しいです。昨年までとは違う、辛口の酒の味わいを楽しんで頂ければと思います。一人でも多くの若い方に日本酒を知って頂ければ」と意欲を語った。

 「純米吟醸酒 若蔵」は千八百ミリリットル、七百五十ミリリットルの二種類(価格は未定)が販売される予定だ。