中野常之 「第18共徳丸」 2011年10月25日撮影

三井ヤスシ 「星空に想う」 2019年制作

「二〇一一年三月十一日・東日本大震災を忘れない」をテーマにした「写真と絵による二人展」が八日(水)から、鷹栖町図書室(北一ノ三、鷹栖地区住民センター内)で始まります。旭川を拠点に活動するアマチュア写真家・中野常之さんと画家・三井ヤスシさんが、「東北からの便り~あの日のこと~」と題して、それぞれの作品を出展するコラボ展です。

 中野さんは一九四〇年、樺太生まれ。元中学校の教師です。フォト集団「北限」のメンバー。二〇一一年三月の東日本大震災の後、たびたび被災地を訪れ、生々しい傷跡や復興の様子をカメラに収めてきました。その八年分の記録を出展します。

 三井さんは、一九七六年、山梨県生まれ。フクシマの原発事故を逃れて、家族とともに妻の実家がある旭川に。一貫して、苦しい立場に置かれている被災者のこと、地震多発国・日本に住んでいることなど、湧き上がるたくさんの思いを「家族の物語」と題して表現しています。中野さんは、三井さんの妻のお父さんです。

 同展は三十日(木)まで。午前九時半から、火曜~金曜は午後六時まで、土・日・祝日は午後五時まで開館。月曜と各月末日(五月は三十一日)は休館です。