コープさっぽろ忠和店(忠和五ノ八)で五月二十七日、グリルキッチンがスタートした。店頭で販売している商品を使った手作り総菜で、新鮮さと安さが売り。商品に精通する野菜・鮮魚・精肉それぞれの担当者が店内で調理するシステムだ。

 市内のコープ店では昨年七月から、このシステムを導入。市内六店舗のうち、すでに三店舗で実施しており、好評なことから、忠和店でも始めることにした。

 取材に訪れた午前十時ごろ、総菜売り場は多くの客でにぎわっていた。種類は約八十種と多彩だ。「かれいの煮つけ」は黒ガレイやババガレイ、サメガレイの三種類も。ご飯のおかずばかりではなく、酒の肴に最適の、それぞれが程よく盛られた「三盛り」も並ぶ。売り場は、旬の食材を使った総菜が美味しさを醸し出している。

 曜日ごとに「○○の日」を設けていて、木曜日だった二十七日は「天婦羅の日」。揚げたての天婦羅が手ごろな価格で並んだ。

 商品本部の鈴木裕子副本部長(48)は「店頭で売っている材料を使って店内で調理していますから、とにかく新鮮です。一週間ごとにアイテムを変えながら、二百円代のお求めやすい価格帯を中心に提供します」と話す。

 例えば、トマトたっぷりのサラダ(大)や鮭の塩焼き一切れ、若鳥ムネステーキ百㌘当たりが、各二百十四円(税込み)といった具合。

 忠和店の大前嘉騰(よしたか)店長(52)によると、同店は総菜の需要が他店と比べて多いという。「総菜がより一層充実しましたので、皆さんに喜んで手に取って頂けると期待しています」と力を込める。

 翌二十八日、神楽店でもグリルキッチンがスタートした。残る春光店も「できれば年内にもスタートさせたい」としている。(佐久間和久)