ほっかいどう若者応援プロジェクト上川地域実行委員会(三村勉委員長)が八日から四日間にわたり、旭川大学でコロナ禍の影響を受けて、生活に困っている学生に食の支援を行った。

 連合北海道など四団体でつくる実行委が、企業や個人・団体、組合員からの寄付金で購入した食材や日用品を無料で提供した。道内では、これまで札幌や函館、帯広などの大学で実施している。

 取材に訪れた九日、事前に予約した学生らが正午ごろから、密にならないよう三々五々、会場の北辰館を訪れて、コメ(二㌔)やカップ麺、レトルトカレー、缶詰、ジュースなどが詰められた袋とティッシュペーパーや消毒液などの日用品を受け取っていた。

 中国からの留学生・王海淼(ワン・ハイミャオ)さん(23)は「こんなに沢山いただけるとは、本当にありがたいです。アルバイトをやめて、生活費を稼ぐことができないので助かります。いま保健看護学科で学んでおり、将来は札幌で看護師として働きたいと思っています」と笑顔で話した。

 三村委員長(連合北海道上川地域協議会会長)は「少しでも困っている学生たちの手助けになると嬉しい」と話した。

 四日間で約二百五十人分を配付。この後、名寄市立大学と北海道教育大学旭川校でも配付を予定している。(佐久間和久)