髙砂酒造(宮下十七)の若手四人によるプロジェクト「KURA Challenge」(くらちゃれんじ・蔵チャレ)による企画商品「純米酒 若蔵2021」の販売が十六日(金)にスタートする。

 蔵チャレは、二〇一七年から始まった同蔵の若手社員が企画・立案・製造・販売までを行うプロジェクト。今年は執行雅顕さん(39・営業部)、石井佑樹さん(36・製造部)、片田千香子さん(34・製造部)、中山仁美さん(30・企画部)の四人が取り組んだ。

 テーマは「ワインのような日本酒」。通常使用している日本酒用酵母ではなく、ワイン酵母を使うことで白ワインを連想させる甘酸っぱい味わいで、日本酒を飲み慣れていない若い世代にも飲んでもらおうという狙いだ。

 過去の蔵チャレでは、一七年に甘口の純米酒、一八年に純米酒の生酒と火入れ酒、一九年に純米吟醸酒、二〇年に大吟醸酒を造ってきた。今回のワイン酵母を使用した純米酒は蔵チャレだけでなく、蔵としても初めての試みだ。

 記者発表で、製造を担当した石井さんは「ワイン酵母は日本酒用の酵母に比べてアルコール耐性が低く選定に苦労しました。また、温度管理が難しかったが、最終的に白ワインのような甘酸っぱい味わいに仕上がりました」と自信を覗かせた。
 「純米酒 若蔵2021」は千七百本限定で、七百二十㍉㍑入り、千四百五十円。同蔵直売店の他、全道の酒販店で販売する。
 詳しくは同社(TEL23―2251)まで。(工藤森)