中央中学校の一年生が十五日、市内の野外彫刻の清掃を行った。

 統合前の常盤中時代から続く伝統的な取り組みで、今回で三十八回目。活動を通じて、自分たちが住む旭川を様々な角度から学ぶほか、ボランティア精神や身近な芸術作品への愛着心などを培うのが目的だ。

 一年生九十六人が三~八人のグループに分かれて、主に買物公園や常磐公園にあるブロンズ像など二十六体を清掃した。その後、周辺のゴミ拾いも行った。

 彫刻を清掃する生徒の近くを通りかかった人からは、生徒たちに「ありがとう」「頑張ってね」などの声がかけられていた。

 七条緑道にある「婦人像・裸立」の清掃を担当した中尾雅秀くん(12)は、「ブロンズ像の高いところや細かな部分をきれいにするのが難しいと思った。旭川のまちをきれいにしているという実感が持てました」と笑顔で話した。(東寛樹)