道の駅あさひかわ(神楽四ノ六)正面入口に、旭川刑務所の受刑者たちが育てた鉢植えのヒマワリの一群が咲いている。二十一日、「市民の皆さんに見ていただきたい」と鈴木一之所長らが訪れて設置した。

 二〇一一年、京都府内で四歳の男の子が交通事故で亡くなった。両親は男の子が幼稚園で育てていたヒマワリの種を植え、男の子が生きていた証として大事に育てていた。事故を担当した警察官が訪ねた際、両親から託されたヒマワリの種は「交通事故根絶」の願いを込めて、府内の警察署や保育園、幼稚園、小中学校などに止まらず、全国各地で「ひまわりプロジェクト」として、毎年花を咲かせている。

 同刑務所はこのプロジェクトに賛同し、今年六月に道警から種を譲り受け、受刑者が育ててきた。ヒマワリはまだつぼみも多く、十月上旬まで花を咲かせるという。(佐久間和久)