旭川実業高校の野球部員が十月三十日、北彩都ガーデンの鏡池の雑草を抜き取る清掃ボランティアを行った。ボランティアは今年で三年目になる。

 鏡池の周辺には、葦(よし)など根を張る雑草が繁茂している。市からガーデンの管理業務を委託されている旭川公園緑地協会の職員が雑草を引き抜く作業を日々行っているが、取り切れないのが現状だという。

 同高野球部から「スタルヒン球場でお世話になっている協会に、何かお役に立てるボランティアを」と申し出があり、鏡池の雑草の抜き取りをお願いしたのがきっかけ。

 参加したのは一、二年生の部員三十九人。午前九時半、長靴を履きゴム手袋をして、水を抜いた鏡池に入り、作業を開始。しっかりと根を張っている葦などの雑草をスコップで表土ごと取り除き、根の土を池の水で洗い落としてブルーシートの上に集めた。そして山と積まれた雑草を載せたシートをゴミ収集車が待つ道路ふちまで二~四人一組で引っ張った。

 同協会の山本誠事務局次長は「一年目の時は繁茂していた葦が、野球部の皆さんが毎年引き抜いてくれて、ほとんど目立たなくなりました。市民や観光客の皆さんがガーデンを訪れると必ず見る鏡池です。実高野球部の皆さんのボランティアは本当にありがたい」と感謝していた。(佐久間和久)