旭川市内初のプロビーチバレーボールチーム「Dots(ドッツ)」の活動報告会が二十六日、鷹栖町役場で行われた。チームは今年七月にヴォレアス北海道前主将の古田史郎選手(33)ら三人で結成。十一月六日に初の公式戦出場を果たした。三選手は三年後のパリ五輪出場を目指して活動を続ける。

 ドッツは古田選手のほか、ヴォレアスでリベロだった白石啓丈選手(31)とセッターの辰巳遼(26)の三選手が立ち上げた。

 平日は連携協力を受けている鷹栖町内の使用していないテニスコートで、フィジカルトレーニング。週末は石狩浜海水浴場まで足を運び、砂浜で実戦練習を行った。

 十月中旬には、神奈川県平塚市で四日間の合宿を行い、東京五輪女子日本代表の石井美樹選手や、男子のトップ選手と練習やゲームを行っている。
 十一月六、七日には初の公式戦となる「ジャパンビーチバレーボールツアーサテライト大会」(横浜)に、古田・辰巳ペアが出場。初戦で敗退したが、チームとしての第一歩を踏み出した。

 今後は、十二月六、七日の安田アクアリンクス東京公認チャレンジャーカップ(静岡・御殿場)に出場する予定だ。

 また、クラウドファンディングにも取り組み、鷹栖町総合体育館で基礎練習を行い、道外遠征も考えている。

 来季以降は、日本代表決定戦に出場できる最低限のポイント獲得を目指して積極的に試合に出場する。古田選手は「パリ五輪を目指す手応えは十分にありますが、もっともっと成長しなくてはいけない。高さと強く打つというセールスポイントの精度を高め、試合の駆け引きも覚えたい。今はパスの基礎技術を高める時期です」と話した。(佐藤敦彦)