毎週金曜日、「原発禁止」「原発反対」のゼッケンを胸と背につけて、四条買物公園通りに午後六時から一時間、無言で立ち続ける活動が一月二十一日、五百回目を迎えた。

 一回目は二〇一二年六月二十九日。当初から参加している元高校教諭の清水次幸さん(79)は、「東京に出張していた知人が国会前で『原発禁止』と訴える人たちを見てきて、帰旭後、酒席で『旭川でも何かやらなくちゃ』と口にしたのが始まりです。政党や団体、組織とは一切関係なく、皆さん、地球上から原発をなくすことを目的に個人の意思で参加しています」と話す。

 この日、集まったのは最高齢八十二際の女性を筆頭に高齢者六人。過去最も多い時は老若男女約三十人が参加したという。昨年までは、九十六歳の男性も寒中に立った。

 清水さんは「もう十年も経ったんですね。この活動に参加してくれていた高齢者が二人亡くなっていますので、それだけ年数が経過したということでしょう。でも、やめようと思ったことはありません」と淡々とした話しぶり。

 取材している間も、道行く人から「頑張ってますね」などと声を掛けられる。「できれば、若い人たちにも原発に関心を持ってもらいたいと思います。原発の再稼働は絶対に許しません。これからも続けます」とキッパリと話した。(佐久間和久)