ローズマリーを使った料理などを紹介するイベントが一月二十二日、東川町のせんとぴゅぁⅠ(北町一)コミュニティホールで行われ、同町在住の主婦ら約三十人が集まった。

 同館でコミュニティ・カフェを営むNPO法人ひがしかわワッカ(豊島琴恵理事長)の主催。ローズマリーで東川町民の健康増進と福祉の向上を図ろうと活動する東川すこやかくらしプロジェクト(松家源一会長)の協賛。

 旭川大学短期大学部(生活学科食物栄養専攻)教授の豊島さんらが、ローズマリーを使ったチキンローズマリーソテーや焼き野菜のマリネ、ポテトサラダなど五品を作り、参加者とともに会食をする予定だったが、コロナ禍の影響で弁当にして持ち帰ってもらうことになった。

 豊島さんは「ローズマリーは、これまであまり家庭料理に使われてきませんでしたが、少し加えることで美味しいものに変わります。例えば、豆乳を好まない人でもローズマリーの粉末を入れることで豆乳の独特な匂いが消え、とても飲みやすくなります。若い人はもちろん、これからは町内のお年寄りにも親しんでいただけるよう、このようなイベントを企画し、色々な使い方を伝えていきたいと思います」と話す。コミュニティ・カフェでは近くローズマリーが入ったパウンドケーキを提供する予定だ。

 ローズマリーを栽培して三年になる松家さんは、十本の苗木を八千本に増やした。「今後、全国初のローズマリー産地をめざし、加工品の生産で産業化を図り、東川町をさらにイメージアップしていきたい」と夢を語った。春に向け、ローズマリーのエッセンシャルオイルやフローラルオイル、ビネガー、粉末などの製造販売をめざす。

 イベントでは健康に与えるローズマリーの効用調査を行った旭川医大の吉田貴彦教授が、ローズマリーの成分と健康への好影響などを解説した。(佐久間和久)