旭山動物園で十一~十三日の三日間、開園時間を午後八時半まで延長する「雪あかりの動物園」が開催された。

 節目の十回目となる今年も昨年に続き、新型コロナの影響で、飼育スタッフによる動物ガイドやアイスキャンドルの製作体験、ホットドリンクの提供などは行われなかった。

 親子連れなど延べ八千八百人が訪れ、園内に置かれた約五百個のアイスキャンドルが照らし出す中、夜間に動きが活発になるシンリンオオカミやレッサーパンダなど、冬の寒さの中でたくましく生きる動物たちの姿を見て楽しんだ。

 家族や友人家族と来ていた草薙麦ちゃん(5)は、「レッサーパンダが木に登っていたのがすごかった。夜の時間にいっぱいいられて楽しかった」と笑顔だった。

 坂東元園長は「新型コロナの影響でどうなるかわからず、雪あかりの動物園を開催しても、どれぐらいの人が来てくれるのだろうと不安な思いもありました。でも実際に、子どもたちが笑顔で園内を走り回っている姿を見て、今年も開催できてよかったと思いました」と話した。(東寛樹)