北海道録画センター(井下佳和社長)は二月二十八日、旭川市にオレオレ詐欺などの特殊詐欺防止のための啓発用映像製作一式を寄贈した。

 市防災安全部交通防犯課から、依然として絶えない特殊詐欺を防ぐための映像製作の費用などの相談を受けた井下社長が、「二十年以上にわたって市の広報番組を製作してきた。当社が創業五十年を迎える節目の年でもあり、特殊詐欺防止のためにぜひ協力したい」と寄贈を申し出た。

 映像製作は、犯罪の種類や手口などを分かりやすく知らせるため、交通防犯課や北海道警察からアドバイスを受け、企画・構成・監修などについても協力を得ることになっている。人事異動が終わる四月から作業を開始し、六月ごろの完成を目指している。

 四パターンの詐欺の映像を製作することになっており、「出演者は市職員や警察官の方々にもお願いしようと考えている」という。

 今津寛介市長は「犯罪防止につながるインパクトのある映像を期待しています」と話した。完成した映像は市役所一階市民生活課の待合所など、特に高齢者が多く集まる場所で放映する予定だという。(佐久間和久)