除雪オペレータの技術講習会が三月三十一日、近文町十五の雪堆積場内で行われた。旭川除排雪業者ネットワーク協議会(飯野雅司会長)の主催。

 除雪機械を自在に運転するための技術向上が目的で、運転経験が三年未満のオペレータを対象に実施された。経験年数一~二年の十六人が参加した。

 会場には除雪ドーザや除雪グレーダ、ロータリー除雪車などが用意され、参加者たちは自分が経験したい車種をそれぞれが選んで乗り込んだ。各車両には経験が二十年以上の熟練オペレータが講師として同乗し、指導した。

 除雪ドーザに乗り込んだ石田兼松八興建設に勤務する姜主日(カン・チュウイル、39)さんは、「三年前に旭川に来て、除雪機械を運転する仕事に就きました。韓国ではこんな機械は見たことがなかったので驚きました。夜間の仕事は大変ですが、だいぶ慣れました。今回は操作方法が違う新しい機械なので、慣れようと思って乗りました」と話した。

 講師を務めた、コタニ工業の矢沢直樹さん(46)は「人にもよりますが、一シーズンほど経験すると、一応機械を動かすことができるようになります。弊社では最初の一カ月間は、先輩社員が一緒に乗って指導します。腕を上げるには、とにかく経験を積むことです」と話す。

 近年は若いオペレータの割合が減少していることが、除排雪事業の大きな課題になっている。市は大型ダンプカーと、除雪機械など大型特殊機械の運転免許の取得を支援する制度を二〇一九年から設けている。これまで二十五人がこの制度を利用した。この日の講習会にも、同制度で免許を取得した四人が参加した。(佐久間和久)