よつ葉乳業(本社・札幌)が二十一日、フードバンク旭川を運営するピーシーズ(井上俊一理事長、市内八ノ八)に千㍑を超える牛乳を贈った。

 新型コロナの影響などで牛乳や乳製品の需要が減少する中、社会貢献活動の一環としてフードバンクへの寄贈を決めたという。

 寄贈されたのは同社の「特選北海道牛乳」の一㍑パック八十四ダース、千八本。道産の生乳だけでつくられたロングライフ牛乳で、殺菌や充填方法などの工夫によって、常温で約三カ月間保存できる。同社はフードバンク旭川のほか、道内でフードバンクの活動を行う十二団体に寄贈する。

 フードバンクは、まだ食べられるにもかかわらず、様々な理由から処分されてしまう食品を、食べ物を必要としている施設や人に無償で提供する活動をいう。

 ピーシーズの井上理事長は「良質なたんぱく源である牛乳をたくさん贈っていただき、とてもありがたいです。生活困窮者の支援だけでなく、学習支援や障がい者の生活支援などの現場でも活用していきたい」と寄贈に感謝した。(東寛樹)