旭山動物園に隣接する旭山公園内のエゾヤマザクラ約三千五百本が見ごろを迎えている。地域の市民が中心となってつくる「旭山公園夜桜保存委員会」(佐藤譲委員長)が六日までの午後七時から九時まで、園内のサクラをライトアップする。

 旭山公園の「夜桜まつり」は、当時の旭川東商工会青年部が主催して三十六年前にスタートしたが、二〇〇七年、財政難などで中止に。その後、建築会社を経営する佐藤さんが知人らに呼び掛けて「夜桜保存委員会」を立ち上げ一〇年から再開。一九年まで十年間、ボランティアで続けてきた。二〇年と二一年はコロナ禍で中止にせざるを得なかったが、今年はライトアップだけ実施することにしたという。

 ライトに照らされたサクラが夜空に幻想的に浮かぶ情景は、昼間のサクラとは違う趣を楽しむことができる。
(佐久間和久)