銀座商店街のみんなのカフェ銀座(三ノ十五)で四月二十一日、牛丼チェーン店の吉野家の協力で、こども食堂が開かれた。百三十食の牛丼弁当が用意され、事前に予約をした人たちが時間に合わせて引き取りに来た。

 吉野家は二〇二一年から、社会貢献事業の一環として、全国のこども食堂などと連携し、無料で温かい牛丼弁当を提供している。

 今回のこども食堂開催は、こども食堂北海道ネットワークが吉野家とみんなのカフェをつないだことで実現した。ネットワークの松本克博事務局長は「こども食堂や地域食堂が安全に運営されるように、学習や交流、情報交換などをメインに活動しています。今回のように、企業とこども食堂を運営する団体とをつなぐ窓口としての役目も担っています。現在、北海道には二百以上のこども食堂があります。その内の百二団体がネットワークに加盟していて、みんなのカフェもその一つです」と説明した。

 吉野家の板野仁スーパーバイザーは「一度に百三十食の提供が可能ですが、百三十食をお弁当の品質を保ったまま一度に配れる団体はそれほど多くありません。今回はこども食堂ネットワークにみんなのカフェをつないでもらい、実現しました。食事に困っていたり、温かいものが食べたい人には、子どもも大人も関係なく、美味しく召し上がってもらえればと思います」と話す。

 今回は道内で九回目の取り組みで、旭川市内で行われるのは初めてだという。

(作田穂菜美)