版画家・荒井善則さんの個展「場の気――彩センの行方」が六月八日(水)から十八日(土)まで、block・M(八ノ十七)二階特設会場で開かれる。

 荒井さんは一九四九年、長野市生まれ。東海大学名誉教授。旭川を拠点に制作活動を続ける傍ら、韓国をはじめ中国や台湾の作家と交流し、ソウルプリントアドベンチャー展(一九八七年・韓国国立現代美術館)、済州島―北海道(一九九二年・札幌大同ギャラリー)、台湾―日本―韓国国際版画交流展(二〇〇二年・韓国玉果美術館)など数多くのグループ展の企画、開催に力を尽くした。

 今展には、ここ数年取り組む「線」をテーマにした八十㌢四方の作品三点シリーズ、三十㌢×七十五㌢の六点シリーズなど二十五点が並ぶ。また、立体のインスタレーションも展示される予定だ。

 荒井さんは「天候、体調、感情のコンディションによって、センの表情も変わると思います。ぜひ、見に来てください」と話している。

 同展は、八月二日(火)から九月三十日(金)まで、札幌の北海道銀行本店(中央区大通西四)営業部ロビーでも開かれることになっている。