水野染工場(水野弘敏社長・大雪通三)が美瑛町(角和浩幸町長)の協力を得て、空き家だった四季の交流館(同町拓進)を使い、七月に藍染のテーマパークをオープンする。二十三日、同町と共同記者会見を開いて発表した。
 農産物などの直売施設だった四季の交流館は二〇一六年に閉館した。敷地面積は丘陵地も含め約三万平方㍍、建物の延べ床面積は約三百四十三平方㍍。同町が無償で同社に貸し出し、藍染を体験できる工房やカフェ、イベントスペースなどを併設するテーマパーク「藍染結の杜」として生まれ変わる。
 会見で角和町長は「日本の伝統文化に深く根差している藍染を美瑛から発信して頂くことを楽しみにしています。美瑛に染色、藍染という新しい産業を興して頂くことにも期待しています」と述べた。
 水野社長は「観光客には見て歩くだけでなく、藍染の体験やワークショップで一人一人に世界に一つの染め物を染めてもらうサービスを提供できれば。また、ふるさと納税などを通じて美瑛町の魅力を弊社から発信することが出来ればと思っています。『観光体験』『人材育成』『販売事業』の場となり、産業の六次化に繋つながればと考えています」と話した。
 藍染結の杜のオープンは七月七日(木)を予定している。(工藤森)