5ノ7、フードテラス1F
TEL73-7794

 夢がある。スペインの田舎の町に一カ月ほど滞在し、毎日バルへ通って、タパスやピンチョスをつまみながら、きりりと冷えたシェリー酒を飲みたい――。このため、五年前からスペイン語を学んでいる。でも、新型コロナウイルスの襲来で夢はどこかに吹き飛んだ。と思っていたら、買物公園にバルが開店し、タパスなどスペインのバル料理がそろっているという。これは行かねば。せめて、旭川で我慢しよう。

 オーナーは、塗装業を営む橋本淳さん(51)。バルが少ない旭川で、ノーチャージで安く気軽に飲める店をと、この三月にオープンさせた。空き店舗が目立つフードテラスをにぎやかにしたい、という思いもあったそう。

 スペインに固執してはいないというものの、メニューには人気の本日のタパス三種(七百円)からピンチョス三種(五百五十円)、きのこのアヒージョ(六百五十円)、生ハムクリームコロッケ(四百円)、オリーブのフライ(四百五十円)、シーフードパエリア(千八百円)など、あこがれのバル料理がズラリ。

 この日のタパスは、フランスパンの上にエビとカニ、ローストビーフ、ナスが載ったとってもおしゃれな三種。味もボリュームも申し分なく、これだけで満足できそう。

 もう一品いただいたのは、イカ墨のパエリア(千九百円)。硬めに炊いた真っ黒なご飯に、イカ墨とブイヨンの旨味が複雑に絡みあって見事。鍋の直径は二十四㌢あり、二人前は十分にある。

 店内はゆったりとして居心地が良い。もう少し暖かくなると、屋外テラス席も用意するそうで、これは楽しみだ。愛犬と一緒に過ごせるのでは。ワインはグラス八百円、ボトルは四千円台。コンビニで美味しいワインが五百円前後で買える昨今。本場のバルのように、もう少し安いワインも置いてくれるとうれしいのだけれど。

 定休日は月曜日。営業時間は午前十一時~翌午前一時。(フリーライター・吉木俊司)

ケロコメモ

 フードテラスが、また変わった。スペイン料理のお店というが、どんな料理か思い浮かばない。

 先日一人で行ってみたら、ピンチョス3種があった。これが、ものすごく美味しかった。特に、アンチョビとオリーブのピンチョスがお気に入り。これを今日の夕食にしようと、お持ち帰りにもした。

 夜遅くまでやっているので、この前、二次会で行ったら、おつまみの一品一品がお洒落で、とても美味しかった。ポークジンジャーやハンバーグなんかもある。来週も友達とランチに行く予定です。