七月二日(土)、三日(日)の両日、まちなかぶんか小屋(七条買物公園)で、ドキュメンタリー映画の上映会が行われます。まちなかぶんか小屋映画部会の主催。

 上映タイトルは、二日が『ミッドナイトトラベラー』(二〇一九年、アメリカ・カタール・カナダ・イギリス、八十七分)、三日が『別離』(二〇一八年、インド、八十分)の二作品です。

 今年は「あさひかわドキュメンタリーフェスティバル」と銘打ち、“同じテーマに長期間、取り組む映画祭”というスタイルで開催します。特集名を「抗う(あらがう)個」とし、複数の作品を三期に分けて上映する予定。今回がその第一回目です。

 ロシアのウクライナ侵攻に衝撃を受け、こんな時だからこそ、惨禍と圧倒的な暴力に対峙する人々の個別の生と日常、そして理不尽な社会に抗う姿にスポットを当てたいという思いから、コンセプトが決まりました。

 『ミッドナイトトラベラー』は、国家の暴力によって難民となることを余儀なくされたアフガニスタンの家族の逃亡の過程を、スマートフォンのカメラで撮影した異色の作品です。『別離』では、インドの農村で都会に出稼ぎに出たまま戻らない男性を待つ妻や母の心象風景=「不在のイメージ」を、美しい映像と音によって暗喩的に描き出します。ともに、日本の権威あるドキュメンタリー映画祭「山形国際ドキュメンタリー映画祭」で優れた作品として選ばれ、二〇一九年に同映画祭で上映されました。

 同会の滝本幸大さん(32)は、「戦争被害に対する直接的な対応も必要だと思いますが、私たちはそれとはまた違った、より本質を問うアプローチをしてみたいと思いました。両作品とも、一見ウクライナの戦禍とは関わりないように見えますが、国から逃れ、難民となることや、愛する人と別れることの苦しみや悲しみという点では共通しているのだと思います。“戦争”という大きな枠で捉えるのではなく、そこにある個々の生活や家族の親密さといった無数にある小さな物語を見つめたいと思いました。そういった小さな物語をつぶさに見ていくことで、災禍に見舞われた人たちの存在を、みなさんと一緒に少しでも感じることができたら」と話しています。

 上映時間は両日ともに①午前十時②午後二時③同七時の三回(まん延防止措置等が出された場合、③の開始時間は午後六時半)。各回二十五席限定です。

 前売りチケットは千円(当日千二百円)、会員・学生は二百円引き。まちなかぶんか小屋、こども冨貴堂、ジュンク堂書店旭川店で扱っています。

 問い合わせと予約は、まちなかぶんか小屋(TEL・FAX23―2801、メールbunkagoya@sky.plala.or.jp)へ。