谷口農場(東旭川町共栄二五五)の「有機栽培トマトのもぎとり園」が十八日、例年より一週間ほど早くオープンした。

 化学的なものに頼らず、米ぬかや牛糞、カキ貝がらなどをブレンドした、こだわりの土で育てられるオーガニックトマトは、とても濃厚な味。多くのファンが毎年、その味を求めて農場を訪れている。

 オープン初日の朝から、多くの客がトマトのもぎ取りを楽しんだ。同社営業部の髙橋しらべさんは「今年は苗からの管理をより強化したので、順調に生育が進みました」と話す。

 園内で収穫できるトマトの品種は、大玉が「りんか」「桃太郎」の二種、ミニ・中玉が「オレンジ千果」「ほれまる」「TSX114」の三種。ミニ・中玉は昨年、十種類ほどを栽培していたが、今年はあまり流通していない品種に絞ったという。

 東川町から来ていた熊谷千恵子さん(69)は「ここのトマトは本当においしいので、毎年もぎとりに来ています。今シーズンもあと数回は来ます」と笑顔で話した。

 髙橋さんは「ハウスの中は暑いので、熱中症対策として、ほかのお客様と十分に距離が取れる場合はマスクを外しても問題ありません。暑すぎない日を選んで、もぎ取りを楽しんで下さい」と呼びかける。

 開園期間は九月中旬までで、期間中無休。料金は大玉トマトが一㌔・四百九十六円、ミニ・中玉が百㌘・百二十九円。入場無料。開園時間は午前十時~午後五時(四時最終入場)。(東寛樹)