老舗の贈答品会社、弘文社(馬場康弘社長・三ノ十九)が十六日、旭川大学(永山三ノ二十三)の学食で、学生を対象にオリジナル缶詰セットの無料配布を行った。

 今回配布されたのは、同社が両親など身近な人への感謝を伝えるためのギフトとして考案した「サンキューギフト缶ツマ三缶セット」(鮭ハラス・サバ・貝柱)。父の日が近いこの時期に「学生たちが、普段伝えられない両親への感謝の気持ちを伝えるきっかけになれば」と、同社の馬場智章専務が企画。同大経済学部の黒川伸一教授に相談し実現した。

 当日は馬場専務が同大を訪れ、黒川ゼミナールの学生と共に三百五十セットの缶詰ギフトを配布。約四十分で全てを配り終えた。配布する学生の姿を見て黒川教授は「学生たちと接する中で両親との会話が減っていたり、コロナで人との接触が減っていると感じています。このギフトがコミュニケーションのきっかけになってくれると嬉しいですね。とてもありがたい企画を頂け、感謝の気持ちでいっぱいです」と話していた。

 配布作業を行った黒川ゼミのゼミ長・松田留奈さん(三年)は、「渡した時に、みんなが喜んでくれて良かったです。一人暮らしの学生も多いので助けになるのではと思いました」と笑顔で話した。(工藤森)