旭山動物園で昨年十二月に生まれたホッキョクグマ(メス)の命名式が二日、同園で行われ、名前が「ゆめ」に決まった。

 名前は六月一日から、来園者限定で募集したところ、千五百四十七通の応募があった。その中から選考した結果、東川町に住む日塔瑛美莉(えみり)さん(18)が考えた名前が選ばれた。

 日塔さんは「ホッキョクグマの赤ちゃんが元気に走り回っている姿を見て、四十年ぶりに繁殖が成功したという、みんなの夢が表現されていると思い名前をつけました」と笑顔で話した。

 坂東元園長は「これからの未来を見るという意味でも、『ゆめ』というのは、自分たちの気持ちを代弁してくれている素晴らしい名前。冬には雪の中で遊びまわったりして、元気に育っていってほしい」と語った。

 ゆめは、父・ホクトと母・ピリカとの間に生まれ、同園でのホッキョクグマの繁殖は四十年ぶり。現在、体長約一㍍、体重約四十㌔まで成長した。(東寛樹)