二十五の小規模店舗と、木々に囲まれたガーデンが融合する商業施設「旭川はれて」が十日、五条買物公園にグランドオープンした。初日には家族連れなど多くの客が訪れた。

 手がけるのは、旭川出身で元衆議・タレントの杉村太蔵さんが代表を務めるCocoHarete(ここはれて、市内五ノ七)。「きた北海道食文化発信拠点―森のTHIRD PLACE―」をコンセプトに、旭川のほか、上川・留萌・宗谷・オホーツク・空知を中心とした「きた北海道エリア」の、「食」や「匠」の文化を発信する。

 杉村さんは、六月三十日に行われたメディア向けの内覧会で、「旭川を代表する施設になるにふさわしい出店者が揃ったので、それぞれが存在感を発揮してもらいたい。この場所から旭川全体が晴れ渡るような、市民のみなさんにとって居心地の良い施設になっていけたら。ここに来た人が買物公園を循環するなどして、中心地をみんなで盛り上げていく」と語った。

 入居する店舗の一つ、日本茶カフェ・和風居酒屋「WHIZ(ウィズ)」では、全国から厳選された二十種ほどの茶葉を急須で淹れる、本格的な日本茶が楽しめる。そのほか、茶そばや茶漬け、茶葉の佃煮、お茶を使ったスイーツ、夜はウイスキーの緑茶割りなどのメニューが用意されている。

 店主のリエゾンミサさんは「『日本茶カフェ』というと、敷居が高く感じる人も多いと思うので、店内は若い人でも気軽に入れるような雰囲気にしました。自分が日本茶に関わって感動したことをそのまま、このお店に来るみなさんに伝えられたら」と話す。

 全店舗キャッシュレス決済のみ。営業時間はそれぞれの店舗による。(東寛樹)