水野染工場(水野弘敏社長・大雪通三)が美瑛町(角和浩幸町長)の協力を得て、空き家だった四季の交流館(同町字拓進)を再利用したテーマパーク「藍染結の杜」が完成し七日、グランドオープンを迎えた。 農産物などの直売施設だった四季の交流館は二〇一六年に閉館した。敷地面積は丘陵地も含め約三万平方㍍、建物の延べ床面積は約三百四十三平方㍍。同町が無償で同社に貸し出し、藍染めが体験できる工房やカフェ、イベントスペースなどを併設するテーマパークとして生まれ変わった。

 オープン当日は、水野社長、角和町長の他、佐藤晴観・美瑛町議会議長など関係者が参列して御祈祷が行われた。その後行われたオープニング式典には、東国幹衆議がお祝いに駆け付け、水野社長、角和町長へ祝辞を述べた。

 式典で水野社長は「この場所を通して多くの人との交流、そして関係人口づくりに少しでもお役に立てればと考えています。また、楽しい街、明るい街を創るために尽力出来ればと思っています」とあいさつした。

 角和町長は「美瑛町には良いものがたくさんあります。景観や青い池、強い産業もある中で『薄い』と思うものの一つが、日本の文化や伝統に根差した美術・工芸などの芸術分野。そのタイミングで、藍染めの施設として遊休施設を再利用して頂くということは、町として二重の感謝を申し上げたい」と述べた。(工藤森)