生体ロボットや復元モデル、化石など、恐竜について学べる展示「恐竜ワールド~探検して学ぶ恐竜時代~」が十六日から、市科学館「サイパル」(宮前一ノ三)で始まった。開催実行委員会の主催。

 展示は、恐竜が生きていた三畳紀・ジュラ紀・白亜紀の恐竜時代に迷い込んで、大迫力の恐竜ロボットなどが体験できる「恐竜探検ゾーン」(第一会場、特別展示室)と、恐竜の生態や最新の研究結果を、実験装置や映像で学べる「恐竜ラボゾーン」(第二会場、学習・研修室)の二つの会場に分かれている。

 「恐竜探検ゾーン」では、白亜紀最強の暴君・ティラノサウルスの動きや、アロサウルスがステゴサウルスを捕食するシーンを生体ロボットで再現。加えて、ジュラ紀の羽毛恐竜・ケラトサウルスの生体復元モデルや頭骨標本などが展示されている。

 「恐竜ラボゾーン」では、タルボサウルスとデイノケイルスの最新研究結果(頭骨・前肢骨格)や、カマラサウルスの産状全身骨格が展示されているほか、備えられた実験装置やCGシアターで恐竜の生態を学ぶこともできる。

 さらに同館一階ロビーでは、むかわ町で発掘され、二〇一九年に新属新種と認定された、日本の恐竜の神「カムイサウルス・ジャポニクス」の全身骨格を無料で公開。後期白亜紀のものとしては日本で初めての恐竜全身骨格で、解説パネルとともに展示されている。

 開催初日に家族で来ていた市内の貫田清晴(すばる)くん(5)は「ティラノサウルスが大好き。ロボットが口を開けて『ガオー』と鳴いていたのがよかった」と笑顔だった。

 観覧は、第一会場(二十五分)から第二会場(二十五分)への順路固定で完全入れ替え制。

 九月二十五日(日)まで(九月五、十二、二十日は休館)。開館時間は午前九時半~午後五時半(四時半最終入場)。入場料は高校生以上が九百円、中学生~三歳が六百円、二歳以下無料。完全予約制で、同展特設ページ(https://www.city.asahikawa.hokkaido.jp/science/20/d075263.html)から予約するか、同館インフォメーションで事前にチケットを購入を。

 問い合わせは同館(TEL31―3186)へ。(東寛樹)