銭湯フタバ湯(加地経郎さん経営、春光七ノ五)の駐車場で七月三十一日、テントサウナやキッチンカーなどが繰り出して、賑やかな夏まつりが昨年に続いて行われた。

 たこ焼きやそば粉を使ったガレットなどを販売するキッチンカー、生ビール・焼き鳥の屋台、野菜・果物の販売所は、家族連れでにぎわっていた。駐車場後方のテントサウナでは、サウナに入った後、水風呂で汗を流し、ベンチに寝そべっている若者の姿も。

 野菜・果物を販売していた、中富良野町でブドウ園と畑を営む、岩浪岳士さん(55)は今年、初参加。ブドウ栽培の棚に使用する支柱の耐用年数が約五年で、その度ごとに出る多量の“廃材”を、銭湯の燃料用として、六年ほど前からフタバ湯に持ち込んでいる。加地さんから「野菜と果物の販売を」と声をかけられたという。大ぶりのキャベツ一玉百円など、格安価格で販売していた。

 加地さんは「『今年は、夏まつりやらないの?』と声をかけられていたので、お世話になっている地域の人たちに、コロナに留意しながら、少しでも楽しんでもらいたいと思い、昨年に続き企画しました」と笑顔で話した。(佐久間和久)