市内のアジア料理店「トラントロン旭川店」(二ノ八)が八日、北門子ども食堂に十万円を寄付した。


 同店は新型コロナの影響で、昨年九月から休業していたが、今月一日に営業を再開した。三日までの三日間、一日五十食限定で、人気メニューのガパオライス(通常価格千円)を二百円で提供。その売り上げ全額に、協賛金を加えて贈った。

 子ども食堂ではコロナ禍で、地域の子どもたちが集まってご飯づくりができないなど従来の活動が行えず、支援が必要な子どもたちの実態がわかりづらくなっている。その現状を知った、同店を運営するワイルドロマンス(市内神楽五ノ八)の荒田祐一社長が地域貢献のため、今回のチャリティーイベントを企画した。

 荒田社長は「コロナで休業になった時も、飲食店は一定の援助を受けましたが、支援団体などへの支援は手厚くありませんでした。また、ただ寄付だけをするのではなく、今回のように地域のみんなを巻き込んで『チャリティーに参加した』という意識や実感を持つ人が増えることで、コミュニティができていくはず。同じような取り組みが増えていくといいですね」と期待する。(東寛樹)