九日(日)、十日(月・祝)の両日、まちなかぶんか小屋(七条買物公園)で、ドキュメンタリー映画の上映会が行われます。まちなかぶんか小屋映画部会の主催。

「抗う(あらがう)個」を年間テーマとして開催している「あさひかわドキュメンタリーフェスティバル2022」のプログラムBとして、九日に『東京クルド』(二〇二一年、日本、百三分)、十日に『海辺の彼女たち』(二〇二〇年、日本=ベトナム、八十八分)の二作品を上映します。プログラムBのテーマは「エンパシー=他者の靴を履く」です。

 『東京クルド』は、子どもの頃に故国トルコでの迫害を逃れ、難民申請するため家族と日本にやってきたクルド人の若者二人を五年間にわたり追ったドキュメンタリー。『海辺の彼女たち』は、外国人技能実習生として日本にやってきた三人の女性が、不当な労働搾取を逃れるために職場を脱走し、図らずも不法滞在者となったことで、苦悩し、孤絶していく様を描いた物語です。後者はフィクションですが、事実を元に構成したリアリティある描写となっています。

 主催者は、「どちらの作品も、自らを取り巻く不条理な現実に『抗う個』の姿が描かれています。そして、作品を観る私たち自身も『抗う個』でありたいと願い、彼ら、彼女らとともに同じ社会に生きようとするならば、おのずとその社会の現状に対しても意識が向かうはず。そのきっかけを作るための上映会にできれば」と話しています。

 上映時間は両日ともに①午前十時、②午後二時、③同七時の三回(まん延防止措置等が出された場合、③の開始時間は午後六時十五分)。席数は各回二十五席。

 前売りチケットは千円(当日千二百円)、会員・学生は二百円引き。まちなかぶんか小屋、こども冨貴堂、ジュンク堂書店旭川店で扱っています。

 予約と問い合わせは、まちなかぶんか小屋(TEL・FAX23―2801、メールbunkagoya@sky.plala.or.jp)へ。(岡本成史)