旭川農業高校(永山町十四)が昨年に続き今年も、髙砂酒造(市内宮下通 十七)や地域の企業・団体などと協力して、日本酒醸造プロジェクトを進めている。

 同校所有の約五千二百平方㍍の水田で昨年と同様の通常播種栽培に加え、今年初挑戦の「高密度播種栽培」(育苗箱への播種量を通常の二~三倍に増やし短い育苗日数で田植えを行う手法)で、道産酒造好適米「きたしずく」四十俵(二千四百㌔)を生産・収穫し、四合瓶(七百二十㍉㍑)で約四千本分の日本酒を醸造する計画だ。

 稲刈り当日は快晴の中、同校農業科学科水稲班の生徒十四人とプロジェクトの参加企業から十一人が参加。四つのチームに別れて収穫作業を行った。
 作業を行った同校の石坂真潤くん(三年)は「今日に向けて毎週欠かさずに生育調査を行ってきました。それもあって今日の収穫は達成感があります。完成した酒は昨年も好評だったので、それよりも美味しい酒が出来るよう皆で頑張っていきたいです」と話した。

 同プロジェクトは今後、十月中旬に商品名・ラベルデザインの決定、下旬に製造工場見学・髙砂酒造杜氏による酒造り講話、十二月下旬に酒造り体験、二〇二三年二月中旬にラベル貼り作業を行い下旬に完成発表会を開く予定だ。(工藤森)