日韓手工芸交流展が九月三十日から三日間、市民ギャラリー(宮下通十一)で開かれた。期間中は連日、ハープやオカリナなどの演奏会が行われ、来場者は美しい手工芸品と音楽に癒された。

 展示されたのは、旭川日韓手工芸交流会の会員七人のほか、韓国・水原市の閨房工芸研究会、タルダル工房の作品、合わせて百点以上。絵画や陶芸、木目込み、パステルアート、糸掛け曼荼羅、織物に加え、パッチワークのような色合いが美しいポジャギなど、様々な個性の作品が並び、来場者は作品ごとに足を止め細部までじっくりと眺めていた。

 同会事務局長の岸田幸恵さんは「今回の展示はコロナ禍以降で、一番人が集まってくれました。やっぱりお客さんから直接声をかけてもらえたり、反応が見られるのはうれしいですね。作品をつくる励みにもなります」と話す。来場者は三日間で、二百四十人を超えた。

 近年は、コロナや日韓関係の問題から、来日や作品のやり取りが難しかったが、来年はタルダル工房のメンバーが来日予定だという。「手工芸を通した異文化交流はとても楽しいです。お互いの国の言葉を勉強したり、新しいことが知れます。来年がまた楽しみです」と笑顔の岸田さんだ。

 同会では、会員を募集している。詳しくは事務局(TEL63―3817)岸田さんまで。(作田穂菜美)