『教育と愛国』(二〇二二年、日本、百七分)の上映会が、二十九日(土)、建設労働者福祉センター「サン・アザレア」(市内六ノ四)で開かれます。チーム「今だから」の主催。

 同作品は、大阪・毎日放送(MBS)で二十年以上にわたり教育現場を取材してきた斉加尚代監督が、「教育と政治」の関係を見つめながら、最新の教育事情を記録したドキュメンタリー。

 日本では戦前の軍国主義への反省から、戦後の教育は政治と切り離されてきましたが、二〇〇六年、第一次安倍政権下で教育基本法が改変され、「愛国心」条項が戦後初めて盛り込まれました。一四年には教科書検定制度の基準が見直され、「教育改革」「教育再生」の名の下、政治介入ともいえる状況の中で、出版社と執筆者の攻防は今もなお続いています。

 歴史の記述をきっかけに倒産に追い込まれた大手教科書出版社の元編集者や、保守系の政治家が薦める教科書の執筆者などへのインタビュー、慰安婦問題など加害の歴史を教える教師や研究者へのバッシングなどを通し、教育現場に迫る危機を映し出します。

 上映は①午前十時~、②午後一時~、③同四時~、④同七時~の四回。前売りチケットは千円(当日は千二百円)、学生はともに五百円、高校生以下無料。こども冨貴堂(七条買物公園)で取り扱っています。

 予約・問い合わせは、チーム「今だから」(TEL090―9744―2837)へ。