北星地区の「『北の散歩道』環境保全事業実行委員会」(西嶋徹委員長)と道教育大学旭川校の学生が十月二十八日、たい肥を作るため、落ち葉の収集を行った。

 大町から旭町を抜け北門町へと続く、約一・二㌔北の散歩道には二十五種、九百七十五本の樹木が繁茂している。毎年この時期になると、落ち葉で道路が埋め尽くされる。周辺住民で作る実行委員会と教育大の学生が落ち葉を収集し、たい肥作りに取り組み始めたのは四年前から。今年も、実行委員会メンバーと同大技術科教育第一ゼミの学生ら、合わせて二十人が作業に従事した。

 参加者たちは、落ち葉を収集する班、運搬する班、たい肥を作る木枠の中に落ち葉を詰め込む班の三班に分かれ作業を行った。

 メンバーの中村幸彦さん(75)は「昨年から参加している。結構、大変な作業だが楽しいよ。今回も、大有小学校の児童たちが午前中、落ち葉を集めてくれたし、もう少しすると教育大の学生も来る。若い人たちと話をしながら、一緒に作業して交流を図るのは、いいことだ」と語る。

 第一ゼミのゼミ長・木下桃香さん(二年生、20)は「植物の生育に関する研究をしています。地域との交流もゼミの目的の一つで、参加しています。たい肥は技術科の畑で使用しており、育ち具合もいいように感じています。東京生まれの私には、このような所での落ち葉収集なんてやったこともなかったので、大変ですが楽しいです」と笑顔で話す。

 落ち葉収集を始める前は、苦情が絶えなかったが、今は住宅周辺の落ち葉を集めて置いてくれる住民も出てきたという。

2足早いハロウィン
親子で仮装や和服姿で楽しむ

 落ち葉の収集作業が行われた日から二週間ほど前の十月十六日、「秋を楽しむ、二足早いはろうぃん」が北の散歩道で行われ、地域の住民や子どもたち約二百五十人が参加した。北の散歩道を核に地域の活性化を目指そうと、環境保全事業実行委員会が主催した。

 綿あめや焼きいも餅、型抜きなど。無料の屋台も出店。多くの子どもたちが列をなし、用意したモノが短時間で底を突いた。また、ハロウィンの魔女やアニメのキャラクター姿の子どもたちや、和服姿の子どもたちが笑顔を振りまきながら散歩路を闊歩した。(佐久間和久)