ドキュメンタリー映画『君の根は。大地再生にいどむ人びと』(二〇二一年、アメリカ、八十九分)の上映会が、二月三日(金)、四日(土)の二日間、永楽寺(東川町東町二)で開かれます。醗酵クラブの主催。

 同作品は、「リジェネラティブ(大地再生)」という世界観に出会い、農業や漁業、牧畜、そして生き方そのものを転換した人びとに迫るドキュメンタリー。アメリカの農場や牧場に生きる人びとが登場し、彼らがいかにして、化学肥料・農薬・GMO(遺伝子組み換え)が当たり前の慣行農業から、大地の再生を最優先にする農業へと転換を遂げたかという、プロセスが描かれている。そのほか、環境NGOと上流地域の小農たちが行った運動によって土壌生態系が回復して保水力が上がり、農業が息をふき返しただけでなく、下流の大都市の水不足が解消したというアフリカの例なども紹介。

 パメラ・タナー・ボル監督は「気候変動の問題を解決するのは、実はとても簡単です。なぜなら、その解決策は私たちの足元、土の中にあるのですから。私たちがすべきなのは、熱を閉じ込め、水循環を妨げている大気中の過剰な二酸化炭素を、もともとあった土壌に戻すことです。それが、リジェネラティブと呼ばれるものであり、カバークロップ(被覆作物)などで土を覆う、耕さない、化学物質の投入を減らす、家畜を農場に呼び戻すことなどを軸とする農的な営みです。もし、世界中の農地で土壌の炭素濃度を二%上げることができれば、食糧や気候変動の問題は解決します」とコメントを寄せています。

 上映時間は、三日が午後三時半~、四日が午前十一時~(ともに三十分前開場)。料金は一般千円、学生五百円(高校生以下無料)。当日、会場で支払います。定員は各日五十人。

 予約・問い合わせは、熊谷さん(TEL090―6692―1243)へ。