農家の酒プロジェクト実行委員会(請川幹恭代表)がつくる純米吟醸酒「農家の酒」のラベル貼り作業とお披露目会が二月十八日、髙砂酒蔵などで行われた。

 「オール旭川素材で日本一うまい酒を造ろう!」を合言葉に二〇一二年、旭川と地酒を愛するメンバーで立ち上げられたプロジェクト。会員らは昨年五月の田植えや、醸造過程の見学会などを経て、仕上げの日を迎えた。

 会員二十人ほどが髙砂酒造で、瓶詰めされた酒百本にラベルを貼る作業をして完成。その後、農珈屋本店(うけがわファームDEN―EN内)に移動して行われたお披露目会では、完成したばかりのお酒で乾杯し、この酒を搾った酒粕を使った粕汁や漬物などをつまみに、自分たちでつくった酒の味を楽しんだ。

 請川代表は「スッキリとした口あたりで、今年も美味しく仕上がりました。活動を見ていると、田植えって意外と楽しんでもらえるんだなと感じています。会員の中には、子どもに体験してもらいたいという思いで参加している方も多いので、これからも子どもたちが農業に触れられる場として長く続けていけたら。市内で『農家の酒』を買えるお店が増えているので、認知度が上がり、参加する方が増えていくと嬉しいですね」と語る。

 この日お披露目されたのは濾過していない生原酒で、会員と市内酒店への予約販売で、ほぼ完売している。一般には、「火入れ新酒」として四月十四日(金)から、一・八㍑入り三千三百円、七百二十㍉㍑入り千八百八十四円(ともに税込)で、市内の酒店で販売される予定だ。(東寛樹)