まちなかぶんか小屋(七条買物公園)を運営するまちなかぶんか推進協議会が、二〇二二年度北海道地域文化選奨特別賞を受賞し、三月二十三日、上川総合振興局(永山六ノ十九)で伝達式が行われた。

 北海道地域文化選奨は、道内各地の地域文化の振興に貢献した個人・団体を顕彰し、広く道民に紹介するもの。旭川市では過去に児童書店のこども冨貴堂や旭川青年大学などが受賞している。

 伝達式には、まちなかぶんか推進協議会理事とまちなかぶんか小屋のスタッフらが出席。上川総合振興局の佐藤昌彦局長が、同協議会の則末尚大理事長に表彰状を、まちなかぶんか小屋スタッフの竹田郁さんに副賞の掛け時計を贈呈した。

 歓談の中で佐藤局長は、「まちなかぶんか小屋では、普通の映画館では滅多に観られない映画を上映している。まちをつくっていくのは、そういうとがった、コアなファンに訴える文化。上川町のコワーキングスペースPORTO(ポルト)も面白い場所だが、旭川の七条緑道エリアには他にもライブハウスやチーズ店、絵本屋などの個性的な店があり、(点ではなく)面的な展開ができる。その強みをぜひ活かしてほしい」と語った。

 則末理事長は、「音楽にしても、読書にしても、映画にしても、文化というとつい大々的なものを想像してしまいがちですが、文化を愛する気持ち、求める気持ちは、どんな人の中にもある。文化をもっと日常に引き寄せ、その地域にマッチした運動を展開することが大切だと私たちは考えています」と述べた。

 まちなかぶんか小屋は、今年八月にオープン十周年を迎える。(岡本成史)