廃棄物収集運搬業を行う旭川一般廃棄物処理社(旭廃社、湯野信一社長、市内永山二ノ三)が、旭川市を拠点とするプロバレーボールチーム・ヴォレアス北海道のホームゲーム会場のゴミ箱をプロデュースしている。

 同社が、ヴォレアスの掲げる「グリーンディール宣言」に共感したことからプロジェクトがスタートした。同宣言は、「地球環境」と「ヒトの健康」の両方を守り、誰もが安心してスポーツを楽しむことができる未来、残すべき持続可能な未来のために活動するというもの。ゴミ分別意識が日本一高いゲーム会場を目指している。

 昨年十一月から今年三月までに、リアルター夢りんご体育館(花咲町五)で計八回行われたホームゲームでは、会場内二カ所に設置されたゴミ箱の隣に、ゴミの分別を啓蒙するバナー(パネル)を置いたほか、会場スクリーンでPR動画を放映するなど、来場者に対して視覚的に訴求してきた。

 ホームゲームの初戦では、ラベルとキャップを外して捨てられたペットボトル(完全分別)が約四割だったが、最終戦では約九割と、顕著に改善された。そのほか、無分別のゴミも大幅に減っていたという。

 同社の湯野永知専務は「シーズンを通して、ここまで大きく改善された結果を知って驚きました。まずは、会場に来た人のゴミへの意識が高まり、家庭でも同じように実践してもらえたら。そこから社会全体の意識も少しずつ変わっていくと嬉しいですね」と語る。(東寛樹)