三浦綾子記念文学館(田中綾館長)と北海道新聞旭川支社(斉川誠太郎支社長)が二十五日、青少年の育成事業などについての連携協定を結び、同館(神楽七ノ八)で締結式を行った。

 式には田中館長、斉川支社長が出席。それぞれ用意された協定書に署名した。

 協定の内容は「青少年の育成および生涯学習充実に資する事業」「三浦綾子文学ならびに地域ゆかりの文学資料を活用する事業」「平和な社会づくりに資する事業」「その他、連携の目的を達するために必要な事業」の四項目。三浦綾子作文賞の企画・実施や三浦綾子文学のデータベース群の構築・運営などが予定されている。

 斉川支社長は「これから先、若い世代に向けて地域の宝である三浦綾子作品の発信などお手伝い出来れば嬉しいです。また、私どものWEBサイトを通じて三浦作品に関心がある方々に発信出来れば有り難いです。お互いにWINWINの活動を続けていけたらと思います」と協定締結を喜んだ。

 田中館長は「この協定は旭川一帯を勇気づける連携協定になったのではないかと思います。この地域には三浦綾子だけではなく、多くの作家や詩人が居るので、今回のデータベースを通して広く発信することが青少年の育成にも繋がると思っています。今後、若い世代への伝え方やデータベースの活用方法など考えるべきことが沢山あると思いますが、共に考えていきたいと思います」と期待を込めた。(工藤森)