市内・近郊の高校生を対象にした講演会「自分の世界を広げよう! 人生の先輩に聞く、夢をかなえるプロセス」が五月十三日、イオンモール旭川駅前(宮前)四階イオンホールで開かれた。旭川青年会議所の主催。

 北海道ボールパークFビレッジ内のホテル運営に携わる起業家・経営者の舘林真一さん、数百曲のテレビCM音楽などを手がける作曲家・音楽プロデューサーの氏家克典さん、パラリンピック二〇二四年パリ大会の出場を目指すパラパワーリフティング選手の戸田雄也さんの三人が講師となり、夢や理想をどのように実現していったかを、自らの経験を基に語った。

 講演会には、高校生約二十人が参加。舘林さんが「意思あるところに道は開ける。まずは一歩踏み込んで、トライしてみましょう。『よく考えなさい』と言われることがあるかもしれないけれど、見切り発車で進んでもいい。できるだけ早いタイミングから失敗と改善を繰り返して、自分の可能性を広げていって下さい」。

 氏家さんは「ありたい姿を実現するには、何よりも夢をあきらめないこと。知識や経験は広く浅くというのも重要。年月を重ねると、それらは広いまま深まっていきます。また、出会いやチャンスは偶然ではなく、自分の行動が引き寄せる必然なので、積極的に行動しましょう」。

 戸田さんは「人生は何が起こるかわからないので一喜一憂せず、苦しかったり、思い通りにいかない時も、『ここから好転していくかもしれない』という考え方が大切。自分に期待して、頑張って下さい。未来が輝けば過去も輝きます」と、高校生たちにエールを送った。

 講演後には、講師と高校生とのトークセッションの時間も。高校生からの質問に対して、三人がそれぞれの視点から丁寧にアドバイスしていた。(東寛樹)