北海道労働金庫旭川支店(勝田聡支店長)が五日、フードバンク旭川を運営するピーシーズ(井上俊一理事長、市内八ノ八)に食料品を贈った。

 寄贈されたのは、同支店が災害用に備蓄している食料品のうち、一年に一度の入れ替えに伴ない余剰となった、調理済みのご飯百二十五食と、五百㍉㍑ペットボトル入りの水百二十本。

 同金庫が二〇二二年度から、「共生社会の実現」に向けた取り組みとしてスタート。生活困窮世帯の支援などを行うNPOやボランティア団体との連携を深め、福祉金融機関の役割を果たすことに加え、フードロス削減によるSDGsの目標達成を目的にしている。

 勝田支店長は「フードロス削減の観点で昨年度から、有効に活用いただける団体に食料品を贈っています。モノがきちんと循環することは、地域で頑張っている団体や社会が良くなることにもつながっていきます。今後も地域に貢献していけたら」と語った。

 食料品を受け取ったピーシーズの井上理事長は「災害用の備蓄食料品は、電気・ガス・水などが止まっていても、そのまますぐに食べられるのが利点。寄付いただいた食料品は賞味期限も長く、いろいろな食材と組み合わせて提供できるのでとてもありがたい」と感謝の言葉を述べた。(東寛樹)