まちなかぶんか小屋(七条買物公園)で月一回のペースで行われているワークショップ「むらずみ先生のサイエンス・ラボ」が六月十七日に行われた。

 主催するのは、旭川工業高校の教師や、市科学館サイパルの工作教室の講師を務めた経歴を持つ、村住俊三さん。簡単な工作を通して科学の楽しさを体感してもらおうと、小学生を対象にワークショップを開いている。

 この日は、近所の小学生など四人の子どもが参加して、前方の物体を感知して自動停止する「EVカー」を作った。

 最初に村住さんが完成品の車を走らせ、車の前に手をかざすと、ピタリと停止。「どういう仕組みだと思う?」と村住さんが子どもたちに問うと、何度も参加している小学二年生の男の子が、「赤外線を使っている」と見事に言い当て、皆を驚かせた。「本物の自動車の自動停止装置も、基本的にはこの仕組みを使っています」と村住さんが解説。製作中には、要所要所で声をかけてアドバイスをした。

 工作には市販のキットではなく、村住さんが工夫して組み合わせた部品セットを使用。材料は、方々から大量購入したり、もともと手元にあったものを利用したりして、なるべくコストを抑えているが、それでも参加費は破格の安さだ(この回は五百円)。

 「とにかく理屈抜きで、面白い!不思議!と思ってもらえることが大事」と話す村住さん。未来の科学者を育てたいという情熱を覗かせる。

 次回の開催日は七月十五日(土)で、太陽光で動く振り子を作る予定だ。(岡本成史)