ディスカウント小型スーパー「DZマート」を旭川市を中心に道東・北に展開するダイゼンの柴田貢社長が書いた『バカ息子、空振りオヤジ、還暦起業家』の出版記念パーティーが七月二十九日、OMO7旭川(六ノ九)で行われた。関係者約百二十人が出席、柴田さん初の本の出版を祝った。

 発起人のカンディハウスの藤田哲也会長は「柴田社長を、今日は『柴田先生』と呼ばさせて頂きます」とユーモアたっぷりに挨拶。

 柴田さんに本の執筆を強く勧めた、元衆議で買物公園に若者らが小規模店舗でチャレンジする「旭川はれて屋台村」創設者の杉村太蔵さんは「柴田さんからお話をお聞きし、還暦になって挑戦する姿に感動し、本を書くことを勧めました。でも、こんなに早く書き上げるとはビックリで、アクションの早さ、挑戦することの大切さを改めて教えて頂いた。心から尊敬します」とお祝いの言葉を贈った。

 杉村さんがテレビ出演している経済番組に、ダイゼンの店舗が紹介されたことがきっかけで二人は知り合ったという。
 藤田さんと杉村さん、もう一人の発起人、旭川ラーメン梅光軒を経営するオーシャンの井上雅之社長と柴田さんの四人による座談会で、「本の執筆に、柴田社長もそれほど乗り気じゃなかように見えたが、あまり早く書きあげたので、驚いてしまった。新事業(高速出店)の挑戦は始まったばかり。その結果を、五年後にまた書いてもらいたい」と続編の出版を期待する声が三人から出た

 柴田さんは「まさか自分が本を出し、出版記念のパーティーをするなんて夢にも思っていなかった。杉村さんから執筆を勧められた時、『成功の暁には…』と言ったら、『そんな本はいくらでもある』と言われ、『書きます』と言っちゃったので、書くしかなかった。私のような者でも一歩踏み出せば何となかると、思って頂ければ出版した甲斐があります。今日は、本当にありがとうございました」と謝辞を述べた。(佐久間和久)